1951(S26年)生まれの北海道議会庁舎。
遂に、建替えが決定されようとしています。このような外観の戦後モダニズムスタイルは、人々に冷たい印象を与えてしまうのでしょうか。色気の感じられない建物は保存の気分が沸きにくいのか、それとも学術的に見るべきポイント所が無いからなのか・・・。恐らく今、保存の「ほ」でも言おうとするなら、ウチのポストにカミソリの刃が入った封筒が届くに違いありません。
10年程前から、建替えだ、いや耐震改修だ、と検討が繰り返されてきたのを見守ってきました。議員さんへ挨拶へ行くという上司に、内部見たさにくっついて行ったこともありました。札幌の昭和26年を代表する建物が無くなれば、またしても空白の1頁を増やすことになります。せめて細々と記録を残していこうと思います。
当時の鉄筋コンクリート造といえば、木田組に頼むのがステイタスだったそうです。その後姿には、気品が溢れています。 2012.11.27