初めてこれを見たとき、ボルサリーノ帽を少し傾けてかぶる大物政治家を連想しました。彼の着こなしの賛否は置いておきますが、この屋根の非対称な置き具合と傾け具合がとても格好良いと思ったのです。そして軒の角度と深さが、建築的ではないと感じました。軒天が赤く塗られているところもまたおしゃれな印象です。何というか洋装品のような扱いの屋根です。ファッション的なデザインであれば痛みも早くなるでしょうが、もうすぐ築50年になろうというのになかなか丈夫そうです。このようなデザインと耐久性の良さを両立させたバランス感覚にも惹かれました。