田上 義也 作品アーカイブス

1956

違星北斗の歌碑

1956年

平取町二風谷 二風谷小学校校庭

現存
田上先生、師匠ライト先生による1948年の最新作ハーバート・ジェイコブス邸を見て、唸っただろう。
家の半分が土に埋まっており、入り口にはトンネルのような穴ををくぐって行くという外観である。
北海道で住宅を土に埋めることは難しいが、何かこのような神聖な雰囲気を持たせてあげられるような案件があれば、応用してみたいと思われたのではないだろうか?

ハーバート・ジェイコブス邸

そんな折り、木呂子敏彦氏より違星北斗さんの歌碑を二風谷小学校の開校記念につくりたいと相談を受けられた。
アイヌ人の貧困や差別から立ち上がるべく歌人としても活躍し、惜しくも29歳の若さで亡くなった彼の歌碑に、この土に埋まった入り口が思い浮かんできたのではないだろうか?

ハーバート・ジェイコブス邸 入口詳細

違星北斗の歌碑

現在見ることのできる歌碑は、1968年に二風谷小学校新築移転に伴って移設された姿である。
だから、元々の歌碑のデザインが現在と同じかどうかはわからない。

正面の碑面

背面の説明書き

昔話によると、一部の違星北斗のことをよく思わない二風谷住人が碑面の設置に反対したとのこと。
碑面は1968年の移設時にやっとはまったとのことであるが、それまでの12年間、何もないトンネルの状態だった!
つまり初めのうちは、ハーバート・ジェイコブス邸の入り口そっくりだったということだ。
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