増築後の正面北海道厚生連30年史 昭和53年5月20日より美術館の角張ったバルコニーと病院の三角庇の類似も気になる
ところで、帯広厚生病院は交替看護体制を整えると入院患者が増加して満床状態となってしまったそうです。そこで、完成から4年後の1959(S34)年に2階建てから3階建てへ増築させたそうです。写真に映った3階は壁面よりサッシを後退させた様子が見えます。これは、田上先生のデザインではなさそうです。もし、田上先生がこの増築部を設計されていたとすれば、3階は2階よりも大きくしてグッゲンハイム度を高めたに違いないと思われるからです。増築部の設計者はそのようなデザインとはしませんでしたが、3階から屋上への斜路は考えました。田上先生のデザインを連続させる配慮はされたようなのです。