田上 義也 作品アーカイブス

tanoue/1965

北海道銀行 白老支店

tanoue/1965年

白老町大町3丁目2-11

現存せず 2009~10頃に解体?

松村組

在りし日の姿 2009年

店内の様子 田上義也建築作品抄 1966年より

 白老のアイヌに敬意を払って、彼らのデザインをモチーフとした北海道銀行白老支店。

 田上先生とアイヌ民族との関係は、バチェラー博士宅に居候していた来道時にはじまったと伝えられています。しかし、建築のデザインにアイヌモチーフが使われたのは、この頃が最初と思われます。この道銀白老支店ができた1965年当時は、民芸運動の再興期でありましたし、北海道開道100年を目前とした歴史認識の盛り上がりも影響したのではないでしょうか。田上先生は、この後にアイヌモチーフや土地の歴史を建築デザインに盛り込まれるようになります。

 中央のモダニズムとは距離を置き、北方建築とはどのような建築であるべきかをよく考えられていた時期の特徴です。
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