田上 義也 作品アーカイブス

tanoue/1965

N邸

tanoue/1965年

札幌市西区西野3条

現存
 「リーゼントスタイル」と私が勝手に呼んでいる外観の最初期の作品です。手稲山に近い場所に建っているという資料を読んで、富丘から手稲本町にかけての斜面辺りかと想像していましたが、これは誤りでした。今日、近所の散歩中に偶然出会って、立ちつくしたのです。灯台下暗しとは正にこんな事だと興奮し、夜はなかなか寝付けませんでした。

この後姿にピンときて、正面を見て雄叫びを上げる。しかし、周りの木々に阻まれて撮影できず・・・。

2012.5.27

 片流れ屋根の住宅から突き出たバルコニーが壁面から木材で吊られているような様子は、6年前に竣工した上遠野先生による栗谷川邸を連想させます。ふた回りほども年の離れた若き建築家 上遠野先生からもインスピレーションを得たと思わせられる田上先生の底なしの吸収力。優れたデザインというものは自然に伝播していくものだと改めて感じたのでした。

竣工時 「北国の住まい6」より

現在 2013年 満月に照らされ浮かび上がった美しい姿

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