「北のまれびと」 現代出版社1977年より
「アイヌ文様を象徴するデザインは、六層の建築に、ユニークで重厚な風格を保たしめており、内部は、和洋式がほどよく均衡し、豊富な色彩と、高級で、格調に富む設備、調度とが相まって、豪華な雰囲気をかもし出しており、本格的なホテルとして、多くのお客様のご愛用をたまわり、ご好評を博しております。」 (ホテルアカシア パンフレットより)
アイヌ文様は連続模様なので、建築デザインとして活用しやすかったと思われます。田上先生は北海道開道100年を前に、アイヌ文様を幾つかの建物のデザインに使用しており、このホテルアカシアにはかなり積極的に採り入れました。また、6階のセットバックしたテラスには巨大パーゴラが架かり、アイヌ文様と相性良く彩りを添えていました。