田上 義也 作品アーカイブス

tanoue/1968

札幌市第2勤労青少年ホーム

tanoue/1968年

札幌市中央区北8条西24丁目

2014年9月頃解体
 

竣工時北海道新聞 1968年12月28日より

2013年 閉鎖後のひっそりとした施設

 2013年3月末をもって閉鎖された「レッツ円山」。この建物は元々、札幌市第2勤労青少年ホームとして建てられたものでした。
 60年代に入って、田上先生は大谷石を意匠に使うことが大きな特徴になりました。この建物の玄関壁にもこの石がデザイン貼りされています。その部分と、玄関上に6つ並んだ3方枠の出た小窓、そしていつもよりやや控えめなタリアセン風玄関庇が、田上先生らしいポイントです。

北海道新聞 1968年12月28日より

 そっけない外観の内部には、付近の商店や工場で遅くまで残業させられる少年少女のための娯楽室や集会室、浴室がありました。写真は、派手に造りこまれたカウンターが目を引く喫茶コーナーです。ウイスキーの水割りが出てきそうな雰囲気です。

 ウィスキーは出るはずもないでしょうが、灰皿スタンドは写っているので、コーヒーでも飲みながら煙モクモクのホールだったのではないでしょうか。
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