1972年に完成した役場の看板も類似デザインでまとめてある
田上先生は1959年に札幌エルムライオンズクラブのチャーターメンバーとして設立に関わられ、10年後のこの年、第11代目会長になられたそうです。それと同時期に、月形ライオンズクラブ5代目会長だった多田典正さんより、結成5周年記念碑制作の依頼を受けられたそうです。
完成した記念碑は、2つのL型塔で碑面をはさんで宙に浮かせたデザインとなりました。
L型の形状の理由は、ライオンズクラブの「L」に依るそうです。
しかし、「L」の字体は先端に向けて徐々に細くなっていきます。
おや?これはどこかで見たことがあるぞ。
じっくり見ていると、根元のカーブが2字曲線に見えてきます。六角形の台座も雪の結晶を意識していそうだし、塔の先端は、やっぱり鋭く斜めに切り落とされています。地面にドンと置かれた碑は、マッスの塊ですよ、こりゃ。田上先生、右側のL塔の高さを左側より少し高くしてみたかったと思うのですが、それでは型枠が2つ必要になってしまいますね。
この記念碑が完成した時、まだ北海道百年記念塔は建設途中なのです。