グーグルマップストリートビューは本当にありがたいです。なぜかって、過去の風景も見られるようになっているからです。ですから、現在はもう解体されてしまった建物をタイムマシンさながらにさかのぼって、眺めに行くことができるのです。
しかし、実際にパソコン画面で時空の旅を行い、挙句の果てに田上先生の住宅作品を見つけ出してしまったホッケン研新入員の小野氏。表彰状をお贈りします。
さて、この高田邸。
今まで外観写真も図面も見たことがありませんでしたが、この外観をストリートビューで見せられた時、田上先生の住宅作品と確信できました。この角度でしか見ることができないのですが、エッジの効いたシャープさと丸みのある優美さが同居した外観に見惚れてしまいます。ガレージより少し上がった所にある玄関、そしてガレージ上の部屋や片流れ屋根の上部へ複雑な空間が展開していっているに違いありません。
痛みの見られない外観と手入れの行き届いた庭。律儀な高田さんの人柄がじわりじわりと伝わってきます。