裏から
日本ユースホステル協会設立時に初代理事長、そして2代目会長として献身された中山正男さんは、この留辺蘂で幼少期を過ごしたそうです。中山さんの書いた「馬喰一代」という小説は、この町が主な舞台となっています。このユースの内部には、1969年に亡くなってしまった中山さんを称えた中山記念館があったそうです。
2000年に閉じてしまったというルベシベユースホステル、今となってはどのような記念展示物があったのか、それらは今どこへ行ってしまったのか、私にはわかりません。
2013年に訪れてみましたら、仲よし公園の奥に雑草に埋もれた状態で立っている姿を見つけることができました。軒先が壊れた様子を横目に、建物中央の玄関まで歩きました。東西に長い2つの招き屋根を玄関上で重ねています。軒際にはいつもの屋根裏冷却のための細長い窓が連続しています。現在は施錠されてしまった玄関の奥には、吹抜けのあるホール、そしてその正面奥に中山記念館があったのだそうです。