2018年現在 チャチャニレはもういない
現在、ろうきん本店として知られているこのビルは、もともとは1955(S30)年に日本興行銀行の札幌支店として建設されたのだそうです。1976(S51)年に北海道労働金庫の所有となり、本店として使用されています。竣工時の重厚感が今もそのまま保たれている貴重な建築です。
設計は、当時の日本興業銀行関係の建築を多く手掛けた山下寿郎設計事務所。当時支店長を務め札幌の設計業界でリーダー格でもいらした
宮地鉄也さんの仕事跡かと思われます。マニアにはたまらない建築ですが、一般的にはあまり高評価とはなっていないようです。北1条通沿いの北向きの建物はいつも日陰になって美しい魅力が伝わりにくく、日の当たる南向きの建物ばかり注目されがちなのが残念です。