解体開始の様子 2010年6月
2010年に解体された市長公館と市長公宅。
跡地は円山公園と一体化する広場となりました。
RC造2階建ての公館は、ぐるりとバルコニーが廻っていました。緑豊かな立地に建つ公館に招かれた要人は、このバルコニーから眺められる円山公園の景色に魅せられたでしょう。札幌の開拓はこの場所に立った島判官によって計画されたのですという歴史話をする時、記憶に残る説得力があったことでしょう。
1962(S37)年に完成した公館が古くなるにつれ、会合の場を中心部のホテルで行うようになり、だんだん活用がされなくなったようです。最後の数年間は一般にも開放されていたようですが、私は貴重なチャンスを知らないままでした。