江別市大麻の3番通りを走っているとドーム屋根のある円形の建物とアーチ型の建物が登場します。これらは1980年から江別市郷土資料館整理室として使われていましたが、元々は1957年に建設されたNHKラジオ放送所だったのだそうです。当時稼働していた月寒放送所では出力が弱かったため、東京・大阪・福岡に次ぐ国内4番目の大電力100キロワット放送所が建設されることになり、この元野幌(現 大麻北町)の地が選ばれたということでした。
円形の形は国内放送関係のものとしては初めての試みで、放送機器の配置や操作性が良いことからドイツではよくある形式だったものを採用したそうです。また建設費も抑えられるという理由もあったようです。学校建築で円形校舎が増えてきた時代でしたから、円形デザインの採用に抵抗が無くなっていたのだろうと思われます。