戦後の北海道において優れた住宅デザインはどのように展開されてきたのだろうか。田上義也さんや上遠野徹さん以外にも試行錯誤された方がいたに違いない。そのような思いで古い建築本に掲載された北海道の住宅作品を見始めました。ある日、この写真を見てぺージをめくる手が止まったのです。
それは、飯田勝幸さん(当時は北大工学部助手)が設計された
N邸でした。その特殊な外観に惹かれ、実際の姿を確認したくなりました。現存しているかどうか、写真にうつる背景の山々を手掛かりに市内を歩き回りました。
果たして、藤野にその建築場所を特定したのであります。