2006年に閉山した豊羽鉱山。そのヤマの町に無意根山荘があるとわかりました。しかし、無意根山の登山口にあったと思しき場所へ行ってみますと、解体されて跡形も無くなっていました。私が持っている田上先生のどの資料にも無意根山荘は掲載されていないのです。これはどうしても見てみたいと探索本能にスイッチが入りました。
インターネットで検索してみると、豊羽鉱山のマニアと思われる人がいらっしゃるではないですか。その方が管理人を務めるウェブにこの建物の写真があり、拝借させていただきました。
この辺りは札幌市内でも格別に積雪量の多い場所です。深い軒は山荘へ訪れる人々を迎え入れるためのものでしょう。屋根に積もった雪で軒が壊れないよう、木材でつっかえているようです。つっかえ棒は壁から飛び出た梁材に捉まれています。このあたりのデザインは同年の
木村勇邸と通じるものがあります。
(
俺の想い出格納庫より)